換気を良くすればと思われるかも知れません。しかし、残念ながらこれにも問題があります。
一つはニオイの問題
「ニオイを含む空気を脱臭機へと送り込む速度がゆっくりであればあるほど脱臭機の効率は上がる」という検査結果があります。逆にいえば生ゴミ処理機内部の空気を一定以上の速度で放出すると「脱臭機をつけても防臭が追いつかない」という問題が出てきます。一定以上の速度で放出される空気のニオイを瞬時に消すことは困難です。プラチナ脱臭機でさえも半ば不可能でしょう。乾燥式生ごみ処理機など温風を用いた処理方式の生ごみ処理機においては、換気を良くしようとすれば「未分解のままの臭気を大量に含む空気」が勢いよく外に飛び出てしまうという結果になります。
もう一つは温度の問題
外からの空気を多く取り入れるということは、生ゴミ処理機内部の温度を下げることにつながります。特に温風を利用している場合、加熱しているところに低温の空気を入れてしまうと大変効率が悪くなります。
乾燥式生ごみ処理機の悩み
「ニオイを速く抑えるために生ゴミを速く処理したい、そのためには温度を上げたい。しかしガスへの引火が気になるので換気を行いたい。しかし換気を行うと効率が落ち、生ゴミが残る…。」
乾燥型生ゴミ処理機ではこのようないくつかの問題(温度、ニオイ、爆発の危険、減量率)があります。この問題をクリアされた商品はあるかもしれませんが、当然に金額が高くなります。逆に問題解決に妥協している製品は値段が安くなる傾向にあります。
また、乾燥型生ゴミ処理機は巨大乾燥機を常に回している状態ですので、電気代が高くなります。
ランニングコストは乾燥型業務用生ゴミ処理機における一番のネックです。
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